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♪ いつでもどんな時でも《前に進む道しかない》

セントラルパーク(52)

 信号の向こうは広範囲に樹木が見える・・信号を渡って広い歩道を歩いているとなんと警察官が馬に乗ってこちらにやってくるではないか、すれ違うときに馬を見ればデカイ・競走馬サラブレッドの倍ほど馬格がある立派な馬だ・警察官は胸を張り馬も誇らしげにカッポしてる・ここはセントラルパークだ・・

公園に車は入れないので馬に乗ってパトロールしてるんだろうか、西部開拓史の名残を感じる、公園に足を踏み入れ取りあえずは行けるところまで行こうと歩きだした・・

広い園内にはジョギング・バスケ・テニス・ベンチに座ってる人とか色々といる、園道はアップダウンもあり森林ありで広すぎる、これは端まで歩くのは無理なようだと感じて戻ることにした・・

すれ違うジョギングの人からグッドモーニング・ハローと声がかかる、へえ~なんと気さくなんだ・遠くで野球をやってる人達もいる、芝生に座って樹木を眺め一休み・・

 後で調べるとセントラルパークの広さは東西0.8kmX南北4kmもあったんだ、それじゃ~端まで行かなくて良かった往復8キロは無理だ・・多くのスポーツができ動物園や湖で手漕ぎボートが楽しめるほどの広さがあったとは・・

 一度は観たいミュージカル・と言う訳で劇場に行くとやはり行列になっている・昨日もそうだった・何やらぺちゃくちゃと喋っていたりどの人も自然に並んでいる、アメリカの人は並ぶことに抵抗が無さそう、公演中はアメリカ各地からやってくるようだ、ニューヨークは観光地なんだ・・三度行ってみたが諦めた一人で並ぶのは難しい・・

 マンハッタンの5日間は地下鉄と歩き廻りで結構疲れた、この地は以前ハドソン川だったとか、それを埋立て現在のビル街に仕立て上げたようだ・・その時代に良くも出来たものだと感心する~ 五番街も歩くだけ歩いたことだし~帰ろうか~

 帰ってくると、弟が19才の奥さんに捨てられて行き場を失っていた、不動産屋の友人に頼んで喫茶レストランを探してもらい、西中島に居抜きの店があったのでそこを任せることにした。

 友人が私書箱をやってくれないかというので難波中にある6階建ビルの6階が空いていたのでそこで始めることにした。

そこは各階がワンフロアー90㎡の事務所だった、二人の事務員に来てもらいやってもらった、ワンフロアーなので三面が広い窓ガラスになっている、明るく見晴らしも良く快適だった、以前の借り主は宝石商だったとかで金庫・机・椅子が残されていたがこの机と椅子にはビックリだった、

机は35万円・椅子は18万円のイタリア製だとか、こんな高価な机があるとは知らなかった、机の天板は一枚板ではなく細かく貼り合わせのデザインだった、宝石商って言うのは感覚が違うんだな~

 座り心地の良い机と椅子に座りのんびりと過去の経緯を思い出しつつ、ワープロに打ち込んでみた、仕事は子供の頃の納豆売り・新聞配達からアルバイト勤務・自営までを含めると46回になっている・水商売を転々としたのが多かったようだ。

転居数は生誕から数えると45回だった、これもしょうがないかな~故郷の博多は追い出されるように出たことだし、博多には自分の生き場所がないのだ・

人は生まれた境遇と環境で人生の半分は決まるようだが、これも運命・あれも運命~

♪ たまに行ってたラウンジでいつも愛想よく振る舞ってくれる女性がいた、店を辞めてスナックを開店するというので・それまでのお礼に何かプレゼントをしようと考えてみた・開店祝いの花とかは誰かさんが贈るだろうし~

♪ 店をオープンして一番欲しいものはお客さんになる・ならば店の広告を出してみようか、酒飲みはいつも新しい店を探しているのだが・一元では初めての店には中々入りにくい・ましては出張で来た人達は飲みに行く所がない・・

と言う訳でとスポーツ紙に【スナック開店しました初めての方大歓迎です飲みに来て~明朗会計・三ツ寺筋00ビルスナック000+TEL】の広告を一ヶ月プレゼントしよう

 開店から一週間ほどして行ってみると店は流行っていた、その中に一元らしいお客さんもいる・来てくれたようだ・ママは手土産も持たず行ったのでガッカリしただろう、広告の事は言わなかった・・ずっと知ることはないだろう・・

その後に他店で、スナックの広告って余り見ないけどなぜなんだろうって聞いた事がある、一軒だけ答えがあった以前出した人がいたけど広告代と売り上げがトントンだったので辞めたと云う・・

トントンなら上出来なはずだが、リピーターになってくれればその分は利益になる~それが店側の手腕のはずだが・・まあ~人それぞれ考え方は違うもんだな~

 繁華街でママを含めて4人以上の店なら広告を出すほうが得策だろう、広告掲載の店がないので月を重ねる毎にお客さんは来てくれるはずだ、小さな店は資金に余裕が無いからと云うが・顧客を増やす気持ちがあるかないかの問題だ・

        <商いごとは新規客が来なければ店は発展しない>

 高級椅子に座ってふと頭に浮かんだ事で《本音と建て前》と云う言葉がある・おいらは40才まで主に水商売で働いてきた、お客さんと会話を交わす中で建前は必要としない、ごまかしはなく好きなものは好き・嫌なものは嫌いで会話ができた、当然お客さんも本音で話をする<お客さんあっての店になる>

ところが昼間の職業ではそうは行かない、会社が大きいほどに建前が必要になるだろう<会社あっての自分になる>課長もいれば部長もいる・おまけに社長もいる、同僚やライバルとの出世競争もある、そうなると建前の使い分けが必要になる・・

 この辺が水商売と会社勤めの人との違いがあるような~水商売勤めはアホと云うが、このアホが馬鹿正直で良いのだ・おいらは今も本音しか知らない・アホでイイのだ・

                                             

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