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♪ いつでもどんな時でも《前に進む道しかない》

便利屋をやってみよう(43)

さてと~出版された雑誌は店頭に置いてあるのかな~とコンビニに行ってみると、並んでいた・ちょっとうれしい・売れるかどうかは考えても仕方がない<商売は水物>改めて中身を読んでみよう、ひと通り読み終えるのだがなにかしっくりとこない、文章が新聞記事のように固すぎて娯楽性に欠ける、これはライター個人の持ち味だから致し方ないのだが、これがずっと続くとなると、少し不安感が走る

会社に出向くと早くも次の記事作成にと編集長は忙しそうだ~営業担当は広告を取って来なきゃと出かけるのだが・これが難しい・広告収入が無ければやってゆけない、雑誌の売り上げと広告収入で成り立つ訳でどちらかが欠けると雑誌社はやってゆけない、

広告料は雑誌の裏面・表紙の裏面・裏表紙の裏面とかは高額になるようだ・・初刊の広告売り上げは12万円だった、これではやってゆけない・・

そう言えば以前お客さんの中に広告代理店をやってる人がいたはずだ、頼んでみようと連絡を取ると来社してくれた、大手飲料メーカーの1社にコネがあるので話をしてくれるようだ、編集長に広告料金の話をすると裏面は150万・表裏でも100万は貰わないと、あれ~少しばかり違うだろうと感じる、おいらの計算では販売部数で広告料を算出するのでは・・

ましては新刊を出して間もない会社だし裏面でもせいぜい60万くらいでは・・というよりも初回は無料でもいいと考えていた、大手企業の広告が掲載されるとそれが呼び水となり営業もやりやすくなるはずだとも思ったが。

経験のある編集長の意見を通して120万で話をしてもらおう・ここに賭けてみよう・今後、やっていけるかどうかはこれが分岐点になるな~と感じる。

第二号はページ数も部数も増えて印刷屋に頼むと請求額は1割ほど高くなっていたが想定内だったのでまあ~いいかそれで行こう<三号が分れ目のようだ>広告代理店の社長からも答えがきた掲載は難しいようだと・・やはりミスったな~おいらの考えを通せば良かったかも・・おまけに三号も印刷料金が又上がっていた・・

こりゃ~参いったな~株式会社といっても個人投資なので毎月何百万の支払いを続けるとなると苦しい・・となると借金をしなきゃいけなくなる、借金だけは嫌だ~日々借金が脳裏から離れないような<そんな生活はしたく無い>

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人に聞けば《会社は借金で大きくなるモノだと云うが》おいらの性格では耐えられない、見切り千両にするか・今思えば譲渡すれば良かったかな~とも思うが頭が回らない、この辺が所詮は水商売上がりの知識の無さもあってか・数ヶ月で廃業となった。

会社ごっこも終わったことだしちょっと気持ちを切り換えようか・・久しぶりに母親の顔でも見に行こうと新幹線に乗って広島駅から見えたのは、あれ~今までになかった新築ビルがある『RECRUIT』と表示されている、ほう~新しく出来た会社なんだと思いつつ、博多に着くと駅前に同じくリクルートの新築ビルがある、凄いな~こんな一等地にビルを建てられるなんて、それも同時期に・・こりゃ普通じゃないな~

母親の元気な顔も見れたことだし・大阪に戻りテレビを見てるとリクルートという会社が出来て社長がインタビューに応じる姿勢と返答に違和感を感じた、経営者の言葉とは思えない、この人は会社を設立した人ではなくダミー社長なんだ~と

少し調べてみると前身は求人情報誌の出版社のようだ、小さなビル内で賃貸していた求人情報会社が一部上場し、それも全国の一等地に数棟もの大きなビルを建てることなど有り得ない・・

なるほど~政治屋さんが起こしたんだな~それもトップクラスが《政治屋さんって何でも出来るんだな~》これも世の習わしだから・案の定というか社長は数年で辞めた・・

さあ~それはいいが相棒二人を連れて今度は何をしようか~世の中の色んなことをやってみたいな~色んなことができる職種といえば、あー便利屋がある、あれなら多種多様な仕事を経験できるかもしれない・やってみよう・・

借りていた心斎橋の事務所で便利屋を始めよう、まずスポーツ紙に便利屋の営業広告を出そう《引っ越し・掃除・浮気調査・お手伝いから困りごとまでなんでもやります》まあ~こんなとこかな・・スタッフも募集で2名が来た、これで何とかなるだろう。

注文は・・来た来た~早速引っ越しだ~毎週土・日には依頼があるようだ、トラックがないので格安のレンタカーを借りて運んだとしても利益にはなる。

ところがいざ引っ越しをやってみるとスゴク体力がいる、単純なようだが作業工程が多い、包装・持ち運び・積み下ろし・階段の登り降りとか立ったり座ったりで全身を動かす、一日三軒の引っ越しをやった時はクタクタになっていた、次の日まで疲労が残るほどだった。

これは数ある仕事の中でも一番キツイのではないかと感じた、オフィスの引っ越しも大変だ何しろ物が多い、必要ないものまで運ぶことになる、参った!

引っ越し依頼が結構あるのなら、いっその事引っ越し業を始めようかと考え調べてみると、こりゃ出来ないわ~、トラック何台から駐車場・従業員の寮とか色々ありでなんとも条件が厳しい・資金も一億はかかるだろうに・・

なるほど《これが世の中の仕組みなんだ》と知る・・既存の業者を守るために簡単には新規参入はさせないようなってるんだ、よくある何とか組合とかはそういうためにありなのか、政治献金とかも絡んでくるわけだな~知らなかったな~

ある日に東京の業者から電話がかかかってきた、某調査をお願いしたいしたいとのこと、そうか広告を出している便利屋は他になかったので依頼が来たんだな~

出張すれば経費もかかり連携をすれば安く済むはずだし、ましてや便利屋なら安く依頼できる・・と言う訳で調査は無事にこなしたが彼らは依頼者に出張費として請求するのだろうか・東京の業者ならやりかねない・しっかりしてるからな~

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ある日は電話を受けると若い女性が枚方の方まで鳩の掃除に来てほしいとのこと、ハイ承知いたしましたと一人のスタッフに《どんなことでも何でもやります》ハイハイ主義で行っておいでと10時頃に行かせて17時ごろにニコニコ顔で帰ってきた。

なんと~30万円戴きました・・という、話では・・結婚して3年になるけど手持ちのこのお金の使い道がなくてあなたに上げるわ~とか、ほう~そうなのか、そりゃ~良かったな~・・相性が合ったんだ。

どうやら掃除は鳩だけではなかったようだ・・めでたしめでたし・・彼には生涯忘れられない美味しい仕事になっただろう・・世の中色々とあるもんね~

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