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♪ 知りたい・見たい・聞きたい・やってみたい・こうなった!

トラウマ(16)

中二から三年間に家庭内にも変化があった、義父の次男も結婚することになり近くに100坪超えの倉庫兼自宅を建てた、中央区清川に200坪超えの土地を買い、風呂屋も開業した、これを担保に春吉に二軒のラブホテルも開業する、長男の嫁の兄弟二人も面倒を見ることになり、兄は大学へ進学し弟はホテルの管理役に充てられた、僕よりも待遇が良い・・

僕はいつも通りに仕事の手伝いをする、ある日大量の金属古物品が運ばれてきた、柳川の武家蔵の整理品とかで、その中には江戸時代の銅鏡が300枚以上・天保通宝や永和通宝等の古銭が50kg以上、他にも武具等や珍しい金属類が色々とあった、僕は銅鏡をピカピカに磨いて顔を映して見ることに、、なるほどガラスの鏡ほどではないが映った顔はキレイに認識できる、江戸時代の人達はこの銅鏡を見ながらほくそ笑んでたのか~・・

それにしてもモッタイナイな~古物や古銭として売れば数倍の値が付くのにと思ったが、結局は単なる金属で鉄工所とかに運ばれていった。

時も過ぎ・・専門学校の卒業が近づいてきた、おやじが大阪の知人に頼んで就職先を見つけてくれた、結局は家を追い出されたんだが、良かった~喜びの方が大きい、おやじの恐怖から逃れられる・・この家から卒業できるんだ~

家庭内での楽しい思い出がない、お年玉・クリスマス・誕生日とかのプレゼントは貰ったことがない、いつも居場所が無く沈黙の生活だった。

だが新聞配達やバイトで貰ったお金は自分のモノとして使えたので魚釣り・スケートリンク・映画・一人レストランとかに時々行けたので物への不自由はなく、コンプレックスはなかった・・

心残りは、一度でもいいからおやじに褒めてもらい頭を撫でてほしかったな~・・

そして家を去る時が来た・・

列車の中ではワクワク気分で大阪へ向かった、、解放された・自由になった・・

トラウマ:

オーストリアの精神科医フロイトによって知られるようになったようで、個人の心的外傷として悪い記憶が繰り返しよみがえるなどの病的症状だとか、、

最初にトラウマとという言葉を知った時に、これは日本語ではないかと感じた、仔馬の目の前に牙を剥いた虎がいる、まさに構図が思い浮かんだのだが・・

これにはまいった、家を出て就職をした後もおやじからの恐怖の出来事が瞬間に蘇る、なんでもない自由時間・仕事中・睡眠中であろうが、ふと脳裏に浮かんでくる、自分自身では過去の出来事であり、さして意識はしていないものの現在までも続いている、、今では一生続くことと承知している・・

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おやじの事を憎むとか恨むとかの心の整理はとっくに終わっている、家を出てからの心の葛藤にはすぐに答えを出せた・・

おやじには母子三人を引き取って貰い学校にも行かせてもらった、ご飯も食べさせて貰った・恩義の方が勝る・人を恨めば時間が止まり成長を妨げる、過去よりも未来だ!!

 

それでも僕はまだ救われている、世の中には実の父母から虐待を受けている子供達がいる、この子達には心の逃げ場がない、まったく無いのだ、どうして生きるんだよ~・・

夢も希望も将来も何も見い出せないのだ、ニュースでそんな子供達が放送されると腹が立ってしょうがない、涙が出てくる、、もしその様な現場に出くわしたら黙ってはいられない・・

父母と言うのはいつも心の中に神として存在し、生きる希望を与えてくれ支えてもくれる、生涯を供に生きている・もの・・

両親のどちらかが変われば性格や好みも変わる、本来の性格と好みは混合されて、特技もやることも変わる、勝手に離婚されては子供には大迷惑なのだ・・

僕は自分の欠点を知っている、可愛がってもらえなかった人は人を可愛がる術を知らない、甘えることを知らないので可愛くない、人を押しのけて強引に何かをすることもできない、NOと言えない、人が何かをやりたいと言えばとがめない、少々悪いことでも好きなように経験をさせて学ばさせる。

大きなことが出来ないしやろうとも思わない、物質欲よりも精神欲が上回る・・孤独に育てば人に頼ることや相談も出来ずになんでも一人でやってしまう。

この様に境遇や環境で人は性格思考が備わる、友人や恋人ができたなら、生い立ちを尋ねればその人の性格・特徴なりが多少は読みとれる、その人を理解できてより仲良くやってゆける。

少年時代を色々と想い出せて楽しかったが、風呂焚きも4ヶ月が過ぎし頃に新しい人が来てくれることになった。

やっと大阪に戻れる・・ここでの賃金は貰えないと承知していたので、お母さんに汽車賃を貰って戻ることに・・

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