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♪ 知りたい・見たい・聞きたい・やってみたい・こうなった!

高級クラブで100万円使うお客さん(8)

北新地のクラブ

大阪に戻って来た、北区兎我野町に同級生がアパート借りているのでシェアすることに、さあ~今度は何処で働こうか、、10数分ほどの歩行圏内に北新地という高級クラブ街がある、どんなところか行って見ようと昼過ぎに散策に行く、縦長の長い通りが数本あって、多種多様な飲食店・花屋・スナックビルとかが軒を連ねている、所どころで業者が酒を運ぶ姿が見られたものの、全体的には物静かで閑散としていた・・・

これが夜になると一変するのだろうか、と、思いにふけながらついでに募集の張り紙を探しておこうと、通りに面した建物の一階にあるクラブを見つけておいた、

21時頃に再度行って見ることにする、殺風景な景色だった昼間と違い各店舗の入り口には色とりどりの看板が出されてネオンも輝いている、が、なぜ~・・思ったほどに人影が少ない、全然少ない、たまにお酒の入った、一人、二人、三人組とかがチラホラと数えるほどしか見当たらない、賑わいをまったく感じない、なぜなんだろうか、、淡々と歩きながら思慮すると答えは出てきた、、そうなのか~。

夕刻に勤務を終えてそれぞれが居酒屋・寿司・焼肉とか飲食店で腹ごしらえを済ませて、お目当てのクラブやスナック・バー・ラウンジへと思いを募らせた店へと足を運ぶ、21時頃には皆さん店内でご機嫌の真っ只中なんだ、なるほど・そういうことか・

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そろそろ16時だ面接に行こう・・クラブの扉を開けると、毅然とした感じのマネージャーがいた、、仕事はボーイ・勤務時間は15時~23時・日曜定休・月給1.8万円・ホステスとは付き合ってはならない・テーブルに呼ばれた時は片膝をつく・モノを置くときは音を立てない・客席を監視するように見てはいけない、等の注意事項を聴く、ここはホステスが主役の場だ、ボーイは目立たぬように空気のような存在でいい、忍者のごとくスーと動くことにしよう、と言い聞かせる。

縦長の店内は8人座りのソファーボックスが平行に並んで6つ、スタッフはママとホステス12名・男性はマネージャーとカウンターチーフにセコンドと私の4人、お客様が来店すれば・ご本人のボトル・グラス類・アイスペール・チャーム(スナック菓子)・アラカルト(手作りの一品)をテーブルに、一時間ほどでチーフお手製のオードブルを・3時間でフルーツを運ぶ(そろそろお時間ですよのサイン)セット料金¥8000~+ボトル料金+追加飲食+指名料+サービス料になる。(当時大卒初任給1.9万円)

 

クラブ一番の上客がご来店した~、全員が色めき立ち表情が変わる、先生・先生とご機嫌取りをする、当然である、祭って上げて優越感を憶えてもらえれば次も来てくれる、キャッキャッと賑やかの声が聞こえる、この先生は月に1~2度来店し決まって百万円を置いて行く、ホステス全員の指名料を払っても飲食代金は百万円にはならない、

飲食代金の余りは男性従業員のチップになるとか、本給よりもチップの方が多かったのは嬉しい誤算だった、この先生は著名作家だった、この後に当クラブのママをモデルに描いた小説が出版されヒットした、流石だな~生きたお金の使い方をしてたんだー、

3ヶ月が過ぎた頃にチーフが話があると言う、聞けばホステスのOOさんが、日曜日に映画と食事をおごってくれるとか、どうする~、ん~一度があれば、二度がある~、お断りすることに(入店時にホステスと付き合ってはならないと聞いている)

 

北新地には札幌に行った友人の一人も他のクラブに勤めていた、4ヶ月も過ぎた頃に友人が言うには・・今日、うちのマナージャーと歩いてると、お前、あの男知ってるかと聞かれたが、いいえ知りませんと答えたと云う、あの男はな将来・新地を背負う男になるんや・・と言ったとか、、へえーあ、そう、で終わった、根拠が見当たらない・・

ある日4人でご来客の一人から名刺を戴いた、日本を代表する大企業の課長さんだった、20代後半にしか見えない、こんな若い人が大企業の課長さんなのか~とよく見ると社名とその人の苗字が同じだった、まさかそれはないだろうと半信半疑、、

閉店後に食事をおごってくれると云うので着いていった、イタリアンの店だった、お腹空いてだろうと言われ、出された料理はスパゲティの上になんと300gほどのステーキが乗っかてる、えっ~、こんなの食べたことがない・・そんなこともあったが・・

 

当時、接待飲食費は経費として認められいたので、お水は華やかで景気の良い時代だった、例えば大企業の社長が銀行に、当社接待のクラブを開店したいので、彼に融資を頼みたいと言えば二つ返事でOKになる、1~2年もあれば返済できる、女性にクラブをやらせる人と男性にやらせる人の二通りのタイプがいるが、男性にやらせる人は信用度の高い人である、クラブをやるにはホステスを集める能力があるかないかの問題で、後ろ盾があれば簡単にできる世界なのだ、、

勤めて半年も経たない頃に実家から連絡がきた、帰って来いだった、実家でやっていた銭湯の釜炊き夫婦 が辞めたのでやってくれとのこと・ん、なんで・どうしてこうなる・

 

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