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♪ 知りたい・見たい・聞きたい・やってみたい・こうなった!

札幌だ~すすきの(7)

上野駅ー札幌間は遠い道のりだった、青森港から今はない青函連絡船で函館港へ、そこから札幌駅へと合計22時間以上は要した、これだけ時間がかかる『北海道』は遠い地の果てだと思ってた、そんなところへ行けるんだ、ワクワク夢気分で心は踊る・・列車内では駅弁を食べもって旅をする、駅弁が大盛況だったのがよく解る、

今と違って人々はのんびりとしてたのだろうか、キレると言う言葉もなく、旅は道連れ世は情け・この言葉はもはや死後になったような気がする、、、

朝方に札幌に着く、、駅前に路面電車が走る、それに沿って歩けば街中へ行けるだろう、街が碁盤の目のように区画されて解り易い、なん条なん町目と順番通りになっている、開拓地なんだと気付く、三人でキョロキョロと物見しながら歩くと目につくのがラーメン屋だった、入ってみようか・注文して食べる、野菜が盛りだくさんでさっぱりしてる、味はまあまあだった、

腹ごしらえはできたし仕事を探しにゆこうか、何でもいいからやろう、商店街を歩くが募集の張り紙がない、あったのはパチンコ店のみ、とりあえず面接を受けると住み込みで布団は自前で持ち込みだ言われ、二件目を探すがない、周辺を歩き廻って一日目は終った、二日目は各自で仕事を探すことにしようか、

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ここは飲み屋さんが多いな~・すすきの・だった、大通りに面したビルの壁に一枚の張り紙を見つける『バーテンダー募集』エレベーターで最上階の7階に店舗と事務所がありドアーを開けて面接を受ける、願ったり叶ったりの寮付きだー、今日から働けると安堵する、、友人二人も焼き肉店とクラブのバーテンに決まったと云う、これでスタートできる・・さあー頑張るぞー、、

17時前に店に入ると結構広い100席は有りそうだ、ロングカウンターは40席ほどあり奥にもカウンターが二つある、ロングカウンターの目前はステージになって楽器が置いてある、カウンターに入り仕事だ~

2時間程で満席になった、バンドのメンバーがステージに上がる、演奏が始まった、ギュウーン~ドラドラ・バンバン・とギターやドラムの音が壁に反響して鳴り響く、ボーカルが歌い始める、鳥肌が立った、驚いた、ワクワク・ドンドンだ、凄いぞ、こんな店は大阪にも新宿にもなかった、お客さんが踊り始める、仕事も我も忘れて目はくぎ付けになった、、『ふるさとは宗谷の果てに』・叫びながら歌ってる・上手い・耳にこびりついた。

 

胸躍る日々から半月も過ぎて場所慣れもした、そんなある日に千歳基地から米軍の兵士達が団体で遊びに来た、ワイワイと賑やかに飲んで踊って楽しんでる、目の前の一人が声をかけてきた、腕相撲をやろうと、OK-、右腕は難なくおいらの勝ち、左利きだからと今度は左で、これも難なくおいらの勝ち、、こんなやせぽっちに負けたので頭にきたのか、一番強い仲間を呼んでくるからと・・

意気揚々とやってきた25、6歳178cm76kgくらいだった、左利きだからと手を組んで、Go~両者全く互角、右・左に少し傾くが、双方譲らづが数分経って引き分けた、今度は両手の指を絡ませて持ち上げるやつをやろうと言う、OK~、カウンターの外に出た、両手を絡ませ、いちにのさん、持ち上げようと全力を込めるが上がらない、よ~しもう一度と力を込めるが上がらない、相手も同じく必死になって力んでるが上がらない、周りに30人ほどが見てる中、誰かが言った、引き分けだー、、

その頃のおいらは53Kgほどしかなかった『こんなにキャシャナ身体』で、ジャパニーズは手強いー、、それもその筈、梅田の寮にはバーベルがあって、ベンチプレスで95kgを上げていた、高校2年の時は隣駅の大学にボクシング部があると聞き、部活に入れてもらいたく頼み込んだ、何千回と左ジャブの練習をしてた、そんな経緯があった・・

 

閉店時間が過ぎトイレに行ったとき、掃除中のウエイター3名がざわついてる、うわー汚いどうしょう、、何気なく振り向くと洗面台にゲロしたモノが溜まってる、なるほどそういうことか、ウエイターに言った、ビニール袋を持って来てと告げて、

真っ白のカッターシャツの両袖を捲り上げ、素手でゲロしたものを何度もつかみ上げては、残さずビニール袋に入れた、そしてウエイターに言った

『仕事はこういう風にやるもんなんだ』、、その姿を入店一週間の見習いバーテンダーの佐藤君がジ~と見ていた、

 

退職になった・首になった、入店三月も経たない出勤時に事務所に呼ばれる、マネージャーが紙を出し、ここにサインをしてみてくれと、サインを終えると一枚の会計伝票を取り出した、このサインと同じだな~と言うが、一か所だけ特徴付けをしてあったので、その部分を指摘したが、マネージャーは決めつけていたようで聞き入れてはくれなかった、誰かが伝票においらのサインを書き入れて不正をやったようだ、、同じカウンターには5名いる、消去法でいけば誰かは察しがついたが、時間をかけて元に戻ってもしょうがない・・

振り出しに戻った、仕事を探さなきゃー、住むところは後輩の佐藤君がアパートを借りていたので、シェアすることになった、有難い、感謝!

小さなクラブにウエイターで入店することに、ママとホステスが6人、チーフが一人、この店の一品は毎日同じだった、ジャガイモを4-6つにカット、面取りして揚げた手作りの素朴なポテトフライだったが、地元だけに流石に美味だった、未だにそれ以上は食ったことがない、チーフの目利きも一因なんだろう、、

入店してひと月した頃に従業員への慰安なんだろうか、日帰りで洞爺湖に連れて行ってもらうが、、けど大丈夫かなーと感じる、お客さんはあまり入っていないようだけど、客単価が違うのかなー、セット料金はいくらなんだろう、と余計なことを考えていた、それまでの勤めは大型店で繫盛してたもんな~

 

日曜日は休日だ天気も良い、その頃の札幌は真夏でも気温は25度前後で清々しい春のようだった、佐藤君と大通公園に出かける、目に留まったのは真っ白のスーツ姿の女子だ、ひと際目立っていたが時間を持て余しているようだ、

佐藤君は18才、自信を持たせてあげよう・・あのな~あの娘に◯◯◯と声をかけて◯◇△◯と言ってアパートに一緒に行けばいいから・・え~ほんとかい!ああ大丈夫だから行っといで、、おいらは2本立ての映画を見に行くことに~

帰りにラーメンを食べるのだが、札幌に着いた時に食べた味とはまるで違う、、身体が風土に馴染んで味慣れもした今は、何しろ美味い・食べるごとに美味い!観光のチョット食いとは違うんだと感じる・・・その数時間後に自信を持った佐藤君と会った。

観光はツイていた、7階のクラブの時に声をかけてくれた女性が観光バスガイドだった、私がガイド担当の時に便乗すればいいからと言う、定山渓温泉・支笏湖・小樽・藻岩山とかを案内してくれた。

 

札幌の生活で見た聴いたで感じたことがあった、博多・大阪・京都・東京よりも、こと性に対しては男女ともに開放的なのだ・素直にストレート・自分なりに出した答えは、寒い時期が長く室内で過ごす時間が多い~かと、、

そしてここも去る時が来たな~

佐藤君が大阪に連れてってくれと言うので一緒に戻ることにした、、

いいところだった、札幌は・・多いに楽しんだべ~!

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