goodlike-story

♪ 知りたい・見たい・聞きたい・やってみたい・こうなった!

恋のキューピットになった(4)

24歳の時、大阪は難波の宗右衛門町通りに面した、6階建てビルの3階に100坪のマンモス洋酒喫茶(バーのデッカイやつ)があった、ロングカウンター45席や丸いカウンター等で160席ほど、男性バーテンダーが24名、ウエイター8名の大きな店だった、どういう訳かおいらは先輩を差し置いてふた月で総チーフになっていた、、この店は流行っていた、

いつも客席は満席になり土曜日には3回転~はする繫盛店だ、各カウンターに売り上げ競争があって、大入り手当や順位に応じて報酬が貰えるシステムになっていた、

お客さんの男女比率は女性がやや多く、看護婦・銀行員・OL・学校の先生・飲食関係等々、年齢層は20代女性が60%それ以上が40%ほど、男性客は女性が多いので、それをお目当てに来店する、20代~50代とほぼ平均している、

その日は火曜日だった、パリッとしたスーツを着こなした30歳位の男前さんが一人で来店する、いかにも仕事はできそうという感じの男性は一杯飲み終えたころに話かけてきた、、今週の金曜日に彼女を連れてくるから頼みたいことがあると言う・いいですよ何ですかと聞けば・彼女に強いカクテルを飲ませてくれ、、だった・・ええ~解りましたと即答した、、金曜日に二人でやって来た、彼女はしっかりとした顔立ちの結構な美人だ・・彼氏は下心もあってか少しばかり緊張気味の様子・・

・・飲み物は美味しいカクテルでも作りましょうか・・と、シェーカーを手にして二人に上手いカクテルを差し出すことにする ”当初から決めていた” 彼女にはリキュール(果実酒)主体の色のキレイなさっぱりした味でアルコール度数の低いやつ、彼氏には色合いの薄いウオッカやテキーラ・ジンベースを主体、ついでに当時一番アルコール度数の高いアブサンも入れてみるか!てなわけで、シロップを混ぜて甘みをつける、これでOK、、は~いできました~どうぞ・・と差し出す、、少しばかり席を離れて飲み終える頃合いを計り、2杯目を出す、彼氏の勧めもあって三杯目・そして四杯目を出した。

会話の邪魔はしたくないのでたまに行っては・飲んでますか~と、言っては席を離れる・・そろそろだな~かれこれ一時間は経過している・・

席に行くと会話もおぼつかない彼氏と至って平然とした彼女がいる・・もう帰るからと彼氏が言うので伝票を手渡し、ありがとうございました、、後姿を見ればふらついている彼氏を彼女が支えつつ帰って行った、、少し効きすぎたかな~

あーあ~これでいいんだ・・彼女にその気があれば介抱するだろうし、それで上手くゆけばめでたしめでたし、そうでなければ彼氏の下心が裏目に出たと言う事か、、縁は大切にしなくちゃ・・

店は今夜も忙しい、男女がそれぞれに思惑を秘めながら・・客席へと着くのだが、いつも一人客が結構多いのだ、、おいらも皆と会話を交わしたいが手が廻らない、

よ~し~こうしよう! あの人とあの人は年恰好も雰囲気も合いそうだな~、まずは女性に一言、声掛けをしようか 

”あのね~向こうに男の人がいるでしょう、そう一人でいるあの人・・彼と一緒に飲んでくれない” 良さそうな人だよ、おごるように話しをするから、、それとなくOKをもらう、

次は男性側に声をかける ”あっちの女の人一人で来てるんだけど一緒に飲んでくれない” 一杯おごって上げてよ、、話しはしといたから、ね~、

ほぼ全員OKだった、そりゃそうだよな~相性を見計らったんだから、、これで一石三鳥 ドリンクのお代わりで売り上げは伸びる・手間は省ける・二人が上手くゆけばなお良しと・・

多忙な時とか、どこか遠くを見つめてるお客さんにはこの手を使う、日に三組をくっつけたこともあった・・おいらのカウンターの月間売り上げはいつも一番だった!

それだけではなかった付録がついてきた♡

f:id:goodlike-ryusei:20210922154708j:plain

次には二人が一緒に来店してくれた・・彼氏が口を開いた、僕たち結婚するんです、、え~おめでとう・やった~やったぞ・嬉しかった!! それは一組だけではなかった他にもいた、いた・・多分報告に来なかった二人もいるはずだし・・・よかった よかった、、   

♡♡ 恋のキュピットになったぞ ♡♡   

楽しいな~

./*日付を消す*/.date { display: none; }