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♪ 知りたい・見たい・聞きたい・やってみたい・こうなった!

その人は偉い人だった(31)

ディスコのお客さんは当然の如く若い人で賑わいを見せる、その中に無縁の雰囲気の人がいた・・見るからに土木建築業の社長そのものだったが、やはりそうだった、その人が話しかけてきた。

ここに来たのは某ホテル内に会員制スポーツクラブがあって、そこの女性インストラクターがディスコに行きたいというので連れてきたと云う、当人は踊りは苦手で見るだけ、時間を持て余しているようなので会話に付き合うことにした・・

一週間後にまた来店されたのでこの時も会話に付き合うことに・・4度目の時だった、

実は東京に用事があるんだが車を運転してくれる人がいないんで困ってるんだと言う・じゃ~お手伝いしましょうかと・・何年振りかに東京に行って見たくなった・・

約束当日の閉店後、午前一時過ぎから出発し運転をすることになった、車はアメ車のフォードマスタングだった、やはりハデな車が好みのようだ・・女性インストラクターもひとり同乗していた、さあ~出発だ~夜中に高速を走る・・何時ごろに着くんだろうと尋ねられたので・・7時半くらいじゃないですかと答える。

京都インターからを栗東過ぎると前日の雪が溶けて水面になっていて車が横滑りした、、オットーこれはハイドロプレーニング現象だ(タイヤと路面の間に水膜ができて車が浮いた状態になる)

おいらが高速道路を走る速度は110kmが一番楽なんだが・・この速度はハイプレ現象が起きやすいのだ・じゃ~90kmで走ろう、コレで滑りもなくなったし、のんびり行くことにしよう・・後部座席の二人はウトウトと眠りに入っている・・

着いた・・計算通りの7時30分だ、そこは赤坂にあるマンションだとかで地図を広げる、地図を見るのは得意な方なので難なく行けた、約束の時間は11時半頃だと云うのでとりあえずは喫茶朝食をとり少し仮眠する。

11時過ぎに駐車場を見つけ車を止めて歩きながらに・誰と会うのですかと問うと・元衆議院議長だとか、へえ~こりゃあ驚いた・・名声のある人に会うのは初めてだ~どんな人なんだろう・・

そこは立派な高級マンションだった!玄関扉が開き奥さんに応接室へと案内された、奥さんは年輩なのにシャッキとして姿勢が良い、微動だにしない雰囲気がある・社長と供にソファーに座ると間も無く元議長が正面にすわった・・

あ~後光が差して見える・・姿勢も動作もスキが無い・全然スキがない・年のころは70歳前後に見えた(実際は86歳だった)

これって窓の光と座る位置取りを計算づくなんだろうか??・・スゴイ・・

社長はご挨拶にとおみやげを渡す・・元議長さんは奥さんに声をかける、いつものBを頼む <ハイかしこまりました> 奥さんの姿勢の良さとそつのなさに感心をする・

そして二人の会話が始まった、選挙の話のようだったが興味がないので室内の雰囲気を観察する・・ソファーと周囲の家具の位置取りや飾り物をそれとなく見てみる・・

会話の終わりごろに元議長さんが、おいらに一言声がかかった、君は女性票が取れるな~・意味も解らず一礼をする・なるほどそのような目線で人を見極めるんだ~

そしていつものが届いた、うな重だった・なんとなくではなくではなくを感じた・社長はいきなりガツガツと音を立てて食べ始めたがおいらは静に戴いた。

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一時間半ほどの瞬間だったが何か貴重な体験をしたと感じる、それにしてもご夫婦の姿勢の良さには驚かされた・これほどに年齢を感じさせない人に出会ったことがない・後にも先にも・こんなひともいるんだ・・

奥さんはお客様の前ではご主人の威厳を大切することに留意し、お二人の時には違った仲の良いご夫婦ではないかと察する、86歳の老夫婦にこの様なことを感じた・・

 40年ぶりに小学生時代の同級生と出会うことができ・・彼は何十年も金貸し業を営んでいた、よくおごってもらった・二人で飲み歩いている時の会話の中で・

彼いわく、道を歩いていても、あの人はお金を借りる人だ、あの人は借りない人だと、見分けがつくのだと云う、面白い~職業柄で目線が違って人を見分けることが出来るんだ・長年携わるとそんなもんなんだ~・元議長も選挙で見分けるんだ・・

 そして社長が元議長に渡したおみやげ・・あれはなんとなく・・マスコミとかでよく出てくる・選挙にはお金がかかるという・菓子折りの下には・・

もしかして・お札だったのかな・・選挙の挨拶か~。

 

 

 

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